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リゾート再考


ナマンリトリートのデザイン、その前に。リゾート再考。

アジアンリゾートに最初に行ったのは学生時代、バックパッカーでタイ・サムイ島でした。アウトドア派でもなく、バンコクのカオサンロード沿いのカフェで友人とぼんやり、次は北のチェンマイか?と相談していたところ、パスポートを無くした日本男子がふらりと寄ってきて「島いいよ〜」と行った事で決まり、すぐに夜行バスのチケットを取ったのでした。その頃のサムイ島はまだのんびりとした田舎の雰囲気で、ビーチ沿いの安宿コテージで、海に落ちる夕日を見て圧倒されたことから、リゾートの良さを体感。それ以来、タイ・パンガン島、バリ島と行きましたが、1990年代半ばあたりになると、夜遊び好き、馬鹿騒ぎ好きの西洋人観光客の多さで、アジアの島の、のんびりした雰囲気がなくなり、ビーチには注射器も散乱するような残念な感じに。それを見てから、やや興味が薄れていました。アジアに遊びに来る西洋人の全てではないですが、地元の人たちを小馬鹿にした態度、アジアの恥じらいの文化を理解せず、南欧のヌーディストビーチでもないところでフルヌードになり、それを見に来た現地の青年達を軽蔑したり、アジアの裏の顔、麻薬・買春などの目的で来て、我が物顔で振舞ったりする様子を見て、リゾート地のエリア選別は慎重にするようになりました。そうすると自ずと老夫婦や家族連れの多いところになり、静かさは保証されど、一人旅では場違いな感じになり、なんだか楽しむ気持ちも半減するので、久しく海辺リゾートは遠ざかってました。そして今回デザイン仲間とのダナン旅。

ベトナム・ホーチミンには2月にHISの格安旅行パックで行き、食やアジアらしい喧騒と賑わいと人々の穏やかさに魅了された後だったので、食が美味しいと言われる中部エリアがどんなところか楽しみでした。結論から言うとダナン市内は街歩き向きの都市ではなく、観光スポットも少ない。ナマンリトリートから車で2,30分ほどの歴史的建造物の多く残るホイアンが歩くには最適で楽しめました。ダナン市からも2,30分なので、街と離れているホテルゆえ、リゾートとして良い立地という印象。ゴルフを楽しむ人は向かいの敷地にコースがあるそうで、そのためにこちらに宿泊する人もいるようです。ダナン市から海辺沿いの道路を走ると、大きなホテルが立ち並んでいますが、ナマンリトリートまで来るとまばらに。ただし、周辺は大きなホテルやアパートメントが建設中で、外国資本による投資が活発である様子を垣間見ました。数年後大型リゾートホテル群が出来上がった暁には、ナマン周辺も大きく変わることでしょう。

そこで危惧しているのが、ゴミや下水問題。ホテル周辺の空き地にはビニール袋やゴミが散乱していて、人が多くなると益々、ゴミや排水など国を挙げて対策を練らないと、バリ島の海に人工物のゴミが浮かんでいるように、街中のゴミ対策がなされていないベトナムの海も、いずれ賑わいとともに環境汚染されないか心配です。日本という公共空間に対する清潔さに神経をとがらせることが出来る国民は世界から見ると本当に稀。シンガポールのように罰金制度ぐらいの強制感がないと、美しい街、美しい海辺は守れません。お金や物や不動産だけでなく、下水システム、ゴミ収集システムなど環境に関わる公共的システムの輸出、指導など日本が率先して出来ないものでしょうか。海辺のゴミは海流によっては日本に到着しますからね。。。未だ開発中エリアだからこそ、ルール作りに力入れて欲しいなと切に思います。美しい環境は全ての人、生物にとって貴重な財産です!

ホテルのインフィニティプールの先には素敵なくつろぎ空間が。。。気持ちの良い風が吹き、日陰はとても心地よかったです。砂浜は清掃されているのでしょう、とても美しくキープされていました。

ナマンリトリート海辺

ホテルのハイハイレストランから見た、インフィニティプール。最初に感嘆する場所でありフォトジェニックなデザインです。

ナマンリトリート・インフィニティプール

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